「特定秘密保護法」を廃止する会・福岡 代表 脇 義重
2月の秘密法廃止「6の日」行動は、15名の参加で、秘密法・戦争法廃止の訴え、安倍政権に抗議し退陣を求めるアピール行動となりました。午後6時から7時まで福岡市天神コア前で情宣では、アピールの内容に反応する市民の動きが顕著でした。ある市民は、「アベノミクスで儲けた人はいますか?」の問いかけに、ご自身の両手で、×印をつくって答えていました。「マスコミは報道すべきことを伝えず、清原元選手のことばかり記事にしている。今なぜ逮捕なのか」。「政府は噓をつく。私は茨城から来た。福島から200km離れている茨城は被曝した。福島原発事故直後に放射能の流れる方向を示すスピーディの観測データを政府は流さなかった。福岡市は玄海原発からどれだけの距離なのか!」。「中東で邦人の人質事件が起こったとき、安倍首相は現地で救出の指揮をとらず、日本に逃げ帰った。そんな人が総理になる資格はない」。「自衛隊が南スーダンに派兵されようとしているが、その運用は特定秘密に指定されているので、実際なにを行っているのか分からない」。「大事な選挙がある。この結果次第では、憲法改悪が日程に上る。みなさんの関心が薄くとも、深く関係してくる。変えられてからでは遅い。今、声あげよう」。
2月18日午後6時警固公園に集合して15分から天神一周の秘密法廃止デモが「戦争法を廃止する会から呼びかけられている」など行動予定が告知され、最後に「秘密法と戦争法と廃止しよう。安倍首相を政権から引きずりおろそう」と訴えて、情宣を終えた。 口頭でも情宣しましたが、国内NGOの働きかけによって、国連・表現の自由特別報告者が4月に来日することが決定しました。表現の自由の現状について政府とNGOにヒアリングし、勧告を出す予定です。チラシ180枚をまきましたが、その中に紹介文と三団体の共同声明を掲載しました。このfacebook投稿文をシェアしてください。広めてください。 配布したチラシ 自由と憲法を壊し、戦争に協力させるなんて、ダメ! 秘密法と戦争法を廃止しよう!
「6の日」行動 2013年12月6日「特定秘密保護法」は成立しました。人権を侵害し、戦争を準備する秘密法を廃止する日として、毎月の「6の日」行動に取り組んでいます。
========================================================== 2013年11月、私たちは会結成を呼びかけ、「特定秘密保護法」制定や「国家安全保障会議」設置など、政府の戦争準備に抗議する運動の広がりを訴えました。 特定秘密保護法が施行されると次のことなどが発生すると、反対してきました。 ・国政情報は全部公開が原則です。秘密法は情報を伝えない見えない壁となる。 ・海外で戦争が始まっても知らされないと、加害の共犯者とされてしまう。 ・通報者が正しく保護されないので、公益通報のための通報・報道がされない。 ・国家安全保障会議や原子力規制庁の情報も秘密にされ、命が守られない。 ・人も社会も戦争に動員され、平和のうちに暮らす人権が侵害される。 昨年9月に「成立」した改悪PKO法によって、「任務のための武器使用」に法基準が緩和された自衛隊に「駆けつけ警護」の任務が追加されることになります。「他国軍」も「駆けつけ警護」の対象になれば、米国など他国軍と一体となって、現地で少年兵も含めた地元の人と殺し殺される関係に立たされるではないでしょうか。既に「アフリカの内戦は残酷です。反政府側も政府側も手っ取り早く戦力を補強できるという理由で、12歳ほどの少年少女を拉致して兵士に仕立て上げています。」と元陸自三等陸曹の泥憲和さんは情報誌「市民の意見」で指摘しています。 政府がなんと釈明しようが、武器使用は憲法が禁じる武力行使そのものです。戦争法施行後の自衛隊のPKO活動は今まで以上に軍隊の軍事行動とみなされ、憲法が禁じる海外派兵そのものとなっていきます。問題を一層深刻にしているのは、自衛隊がどのような装備でどのように活動するのかといった運用は、特定秘密保護法で秘密指定されていることです。防衛大臣は,装備と訓練のため、自衛隊の派兵準備には長期間を要すると語りましたが、どんな装備と訓練なのでしょうか。自衛隊のことが自由に報道されず報道管制が敷かれると、私たちは現地でいったい何が起こったか知ることができません。 国政を正しく判断するための情報が秘匿される社会に自由はありません。あるのは戦争の道です。秘密法と戦争法を廃止しましよう!(w)
特定秘密保護法」を廃止する会・福岡 090-3011-9375(脇)
お知らせコーナー 国連・表現の自由特別報告者 デビッド・ケイさん 4月12-19日に来日決定! 2014年の特定秘密保護法の施行とともに、安倍首相をはじめとする自民党は公然と報道機関に圧力をかけ、マスコミは萎縮し始めています。国境なき記者団による報道の自由度ランキングでは、日本は2011年では11位であったものが、2015年は61位と評価されており、日本での報道の自由が、著しく奪われています。 日本の現状を調査するため、昨年12月に国連・表現の自由特別報告者が訪日することが決定していましたが、日本政府の圧力によって中止されていました。今回の調査実現にむけたNGOの努力に感謝し、表現の自由についての日本調査と勧告に注目したい。2月4日に出された関係三団体の共同声明を転載します。(w) ------------------------------- 国連・表現の自由特別報告者による日本調査の決定を歓迎するNGO共同声明 2016年2月4日 2月3日、国連の表現の自由特別報告者デビッド・ケイ氏の日本公式訪問が本年4月12-19日に実施されると公表された。同氏の公式訪問は昨年12月の日程で決定されていたが、日本政府の要請によって11月にこれが中止された。日本政府の中止決定に対し、私たち NGOは同25日に強い懸念を表明し、日本政府に対して、表現の自由の国連特別報告者の公式訪問を2016年前半中のできる限り早い時期に実現すべきことを求めた。 私たちは、いったん中止された公式訪問が、日本政府と特別報告者との協議によって早期に可能になったことを心から歓迎する。また、公式訪問の早期 実現のために日本政府機関と国連機関が行った努力に対して、敬意を表するものである。 ケイ氏が日本調査での関心事項として挙げていた特定秘密保護法の実施状況、メディアによる取材報道の自由、知る権利など、日本における表現の自由 に関する現状には懸念すべき点が多々ある。 私たちは、このような表現の自由に関する状況の改善に確実につながる機会となるよう、日本政府が特別報告者の調査に誠実に協力するよう求める。ま た私たちも、政府機関とも協力し、公正かつ十分な調査が実現できるようにしたい。 アムネスティ・インターナショナル日本 事務局長 若林 秀樹 ヒューマン・ライツ・ナウ 事務局長 伊藤 和子 秘密保護法対策弁護団 共同代表 海渡 雄一