海渡です。秘密保護法に関心を寄せる皆様へ。今日(12/1)記者会見で次のアピールを公表しました。12月6日と7日に日比谷野音の大集会と全国ネットの交流懇親会、交流集会が 開催されます。特に、6日夜の文京区民センターでの懇親会では、開始時刻の18:30からの冒頭20分間を使って、「秘密保護法」ミュージカル「THE SECRET GARDEN」のダイジェスト公演を行います。この公演は大変好評でしたが、もう本公演は終わっていて、ここでしか見られません。ぜひこのミュージカルを見るためだけでもおいで下さい。
***************************** 2014年12月1日 秘密保護法成立を強行した安倍内閣を許さない 海渡 雄一(「秘密保護法」廃止へ!実行委員会) 12月10日に迫る法の施行 安倍政権が市民の大きな反対の声を無視して秘密保護法を強行採決した屈辱の1 2月6日からまもなく一周年がめぐってこようとしている。政府は、よりによっ て総選挙中のしかも「世界人権デー」の12月10日に「21世紀最悪」とも評 されるこの悪法を施行しようとしている。 秘密保護法の下では、なにが秘密にされるか分からない。ちゃんと秘密が指定さ れていることを確認する手続きがない。まともな第3者機関もない。そして何よ りも「政府に不都合なことを秘密にしてはいけない」という当然のことがこの法 律の中には書かれていないのだ。そして秘密を漏えいした公務員だけでなく、こ れを取得し、あるいはしようとしたジャーナリスト・市民にも最高懲役10年の 重刑が予定されている。 戦争は政府のウソからはじまる 内外の現代史をひもとけば、隣国への敵意を煽る誤った情報によって戦争が始め られた事例には事欠かない。1931年9月18日、日本の所有する南満州鉄道 の線路が爆破された柳条湖(りゅうじょうこ)事件が、関東軍高級参謀板垣征四 郎大佐と関東軍作戦主任参謀石原莞爾中佐らが仕組んだ謀略事件であったことは、 今では誰もが知ることのできる客観的事実である。しかし、事件当時、大阪朝日 新聞は、高原操編集局長の下で、柳条湖事件について「この戦争はおかしいので はないか、謀略的な匂い、侵略的な匂いがする」と報道していたという。しかし、 在郷軍人会などが組織した激しい不買運動を受け、10月12日の役員会議で高 原編集局長は次のように述べたことが憲兵調書に記録されている。「今後の方針 として、軍備の縮小を強調するのは従来のごとくなるも、国家重大の時に際し、 日本国民として軍部を支持し、国論の統一を図るは当然のことにして、現在の軍 部及び軍事行動に絶対批判を下さず、極力これを支持すべきこと」(半藤一利・ 保坂正康『そして、メディアは日本を戦争に導いた』2014 東洋経済新報社 51-52ページ) 秘密保護法は集団的自衛権の行使容認、憲法改悪と一体となった、戦争をはじめ るための政策の一環なのである。 秘密保護法は民主主義の中枢をむしばむガン 安倍首相は、秘密保護法は普通の市民生活には無関係だと述べた。本当に無関係 だろうか。政府が自らに都合の悪い重要な情報が秘密にできるなら、原発事故が 起きても、正確な情報は市民に提供されないまま、無用な被曝を強いられるだろ う。隣国への敵意を煽る謀略に乗ぜられ、誤った戦争にも賛成してしまうだろう。 安倍首相の述べる「普通の市民生活」とは、主権者として知る権利を放棄し、真 実を暴いていくようなジャーナリズムと市民の活動を断念するところに成立する ものだ。 施行の時期が近づくにつれ、市民の間には基地や原発の監視活動を今までどお り継続していて大丈夫かという危機感が高まっている。適性評価制度の対象とさ れる公務員や情報提供を求められる医師の間にも懸念が深まっている。この法律 が成立したことにより、政府の指定する特定秘密に触れる可能性のある活動には 一定の危険性が生じている。政府情報に迫るジャーナリスト、原発や基地の監視 を続けている市民活動家、武力紛争地域で人道支援活動に取り組む国際協力NG Oなどには、これまで政府から得られた情報が得られなくなるなどのさまざまな 影響が生じてくる可能性がある。秘密保護法は共謀や独立教唆、煽動まで取り締 まっているので、特定秘密に触れるところまで行かなくても、嫌疑をかけられる 危険がある。しかし、我々が萎縮して、これまで遂行できていた市民活動を断念 してしまうようなことは政府側の思うつぼだ。 秘密保護法廃止運動の到達点 法律が制定されたあとも、我々はこの一年間粘り強く廃止運動を全国で続けてき た。署名活動に取り組み、国際シンポジウムを開催し、運用基準などに関する政 府のパブコメにも多くの意見を提出した。2014年7月、国連自由権規約委員 会は、規約19条にもとづいて、秘密指定には厳格な定義が必要であること、制 約が必要最小限度のものでなければならないこと、ジャーナリストや人権活動家 の公益のための活動が処罰から除外されるべきことを求めた。忘れっぽいとされ る日本の社会の中で、このような運動は画期的なものである。我々の施行反対の 声に応えて、衆院解散前の国会に、共産党、社民党などによる秘密保護法廃止法 案、民主党などによる施行延期法案が提出された。自民党の中からも秘密保護法 に対する懸念の声がようやく高まっている。 安倍政権の暴挙を心に刻む衆院選の投票を呼びかける 衆議院の解散により、時ならぬ総選挙が闘われている。我々は、安倍政権の一年 前の暴挙をしっかりと心に刻み、この選挙で、秘密保護法の制定に手を貸した安 倍政権与党とその国会議員に厳しい歴史的審判を下さなければならない。我々は、 解散総選挙により国会の「監視機関」すら機能しない中で強行される12月10 日の施行を許さない。そして、我々は、この法律の威嚇に萎縮することなく、秘 密保護法の廃止を求めて闘い続ける。 ******************************** 【東京】 強行採決から1年 秘密保護法施行するな!12・6大集会+全国交流会 ○とき 12月6日(土)13時30分開場、13時50分開始~15時30分集会 16時銀座デモ ・ところ 日比谷野外音楽堂 ・共催 「秘密保護法」廃止へ!実行委員会 http://www.himituho.com/ 秘密法に反対する全国ネットワーク(予定) ・連絡先 「秘密保護法」廃止へ!実行委員会 ○集会内容 ・岡大介さん( カンカラ三線) ・司会 2人(実行委員会、全国ネット) ・主催者挨拶 海渡雄一弁護士 ・政党・国会議員挨拶 民主、共産、社民、生活他 無所属議員 ・連帯の挨拶 日弁連、ほか ・発言 学者、表現者、市民団体 ・全国ネットワークと参加団体紹介(予定) ・カンパアピール ・提案 12・10施行するな!官邸前行動呼びかけ ・集会宣言 ・デモ説明 東京】 12/6(土)7(日)秘密法に反対する全国ネットワーク 第3回全国交流会 12/6(土)懇親会 <日 時> 12月6日(土)18:30~20:30(18時から受付) 開始時刻の18:30からの冒頭20分間を使って、「秘密保護法」ミュージカル 「THE SECRET GARDEN」のダイジェスト公演を行います。 <会 場> 文京区民センター3階・3A(地下鉄春日駅2A直近、後楽園駅からも近いです) <会 費> 3千円(ソフトドリンクの方は2,500円) <内 容> ①飲食交流 ②参加団体自己紹介 ③その他 <申し込み> 下記の要領で事前申し込みをお願いしますが、当日参加も可能とします。 ※ 団体名・個人名および参加人数、連絡先を明記し、11月30日までにメールでお申し込み ください。(第2次締め切りは、12月3日です) <12.6夕食交流会申込書> →送信先:himitsu-haishi@syuppan.net □ 団体・個人名 □ 参加人数 名 □ 連絡先 電話 / Eメール @ 12/7(日)全国交流集会 <日 時> 12月7日(日)9:00~14:00 <会 場> 全専売会館(JR・都営地下鉄田町駅下車~港区芝5-26-30) <参加費> 500円 *事前申込み不要 *昼食をご持参ください <内 容>(案) 9:15~11:00 (1) 総選挙および統一地方選挙における取り組み (2) 施行後の運動の方向 イ、秘密法施行で裁判はどうなるのか ロ、秘密法施行とどうたたかうか ①話題にのぼり続けるように世論喚起の運動をどう進めていくか ②弾圧に対する救済運動のための基金設立案 ③秘密法の運用に対する監視の運動 ④法の抜本的改正・法廃止に向けて議員たちに働きかける運動 11:15~12:30/13:00~14:00 *昼食休憩は短時間ですので、外食は不可能です。食事をご持参ください。 (3) 参加団体報告(活動報告、前記提案への意見) (4) その他 <持ち込み資料> 各100部をご用意ください <街頭宣伝行動を実施する予定です> 集会後に有楽町、新橋、田町駅前あたりで街頭キャンペーンを約1時間行う予定。 主催 「秘密保護法」廃止へ!実行委員会 http://www.himituho.com/ 秘密法に反対する全国ネットワーク http://nohimityu.exblog.jp/23124866/